リフレッシュレート(Hz)の確認方法と、出ない時の直し方
144Hz のモニターを買ったのに、本当に出ているのか分からない。設定しても変わった気がしない。
リフレッシュレートとは、画面が1秒間に何回書き換わるかの回数で、単位は Hz(ヘルツ)です。
まず今この瞬間の数字を測ってから、原因を切り分けましょう。
設定画面の数字は「そう設定したつもり」の値で、その回数で動いている証明にはなりません。
モニターテスト(無料)の「リフレッシュレートを実測」なら、今この瞬間に画面が何回書き換わっているかを測れます。
症状別の早見表
| 症状 | 考えられる原因 | 読む場所 |
|---|---|---|
| 設定に 144Hz・240Hz の選択肢が出ない | ケーブルの規格・つないだ端子 | B |
| 設定は 144Hz なのに実測が 60Hz | 設定が反映されていない・省電力 | A→D |
| 設定しても元に戻ってしまう | グラフィック側の設定・ドライバ | C |
| 数字は合うのにゲームが重い | 垂直同期・フレームレートの上限 | C の 3 |
| 2台のうち片方だけ低い | モニターごとの設定が別々 | A の 3 |
| 画面がちらつく/何も映らない | これとは別の症状です | ちらつき・信号なし |
⚙️ A. OS の設定を確認する
まずパソコン側で、何 Hz を選んでいるかを見ます。お金はかかりません。
「設定 → システム → ディスプレイ → ディスプレイの詳細設定」を開きます。
「リフレッシュレートの選択」という項目があるので、一番大きい数字を選んで保存します。
Windows のバージョンによって、項目の名前や置き場所が少し違います。
「システム設定 → ディスプレイ」を開きます。対応している機種だけ「リフレッシュレート」の選択肢が出ます。
出てこない機種は 60Hz までということで、故障ではありません。
リフレッシュレートはモニターごとの設定です。設定画面で、先に変えたいモニターを選んでから数字を変えます。片方だけ 60Hz のまま、という取りこぼしが多い場所です。
変えたらモニターテストで測り直します。数字が上がっていれば、ここで終わりです。
高い数字がそもそも選べなかった場合は、次の B へ。
🔌 B. ケーブルと端子を確認する
「144Hz が選択肢に出てこない」なら、ほぼこれが原因です。モニターもパソコンも壊れていません。
同じモニターでも、つなぐ端子によって出せる Hz の上限が変わる機種があります。
ゲーミングモニターでは DisplayPort の方が高い数字まで出せる例が多いです。端子ごとの上限は取扱説明書で確かめられます。
ケーブルには運べる情報量の上限があり、古い規格のものでは高い Hz の信号を運べません。
形が同じでも中身は違うため、見ただけでは分かりません。付属のケーブルで試すのが一番確実です。
USB-C から HDMI へ、などの変換部品をはさむと、そこで上限がかかることがあります。一度外して、選択肢が増えるか見てください。
別売りのグラフィックボードを積んだパソコンでは、ボード側の端子に挿すのが基本です。本体側の端子に挿すと性能が出ないことがあります。
該当する人だけ確認すれば大丈夫です。
切り分けの合言葉: 選択肢に高い Hz が出ない=ケーブルか端子。数字は出るのに実測が低い= A か C か D です。
🎮 C. グラフィック側の設定とゲーム内の設定
映像を作る部品(グラフィック)には、OS とは別の設定アプリがあり、そこでも Hz を指定できます。
NVIDIA・AMD・Intel のそれぞれの設定アプリです。名前は世代で変わるので、「ディスプレイ」「解像度」という言葉の項目を探してください。その中にリフレッシュレートの選択があります。
映像を動かすソフトが古いと、高い Hz が選べないことがあります。公式サイトから入れ直して再起動します。
垂直同期(VSync)は、画面の書き換えとゲームの描画のタイミングを合わせる機能で、なめらかさの感じ方に影響します。
ゲームには「フレームレート上限」の設定もあり、ここが 60 のままだと、モニターが 144Hz でもゲームは 60 までしか動きません。
🔍 D. 実測値が設定より低く出る理由
設定は合っているのに実測値が低い時は、次の3つが考えられます。
ノートパソコンをバッテリーで使うと、電池を長持ちさせるために Hz を下げる機種があります。
電源につなぎ、Windows なら「電源モード」を性能優先にしてから測り直してください。
FreeSync・G-Sync と呼ばれる機能は、映すものに合わせて書き換えの回数を上げ下げします。
この時は実測値が一定にならず、低い数字が出ても故障ではありません。
ブラウザの種類や設定によっては、描ける回数に上限がかかります。別のブラウザでも測って見比べます。
正直なところ: このツールの実測値は「今この瞬間にブラウザが描けている回数」で、モニターの最大性能を保証する数字ではありません。
それでも、設定画面の表示が本当かどうかを確かめる手がかりになります。
💡 E. そもそも高い Hz は必要か
買う前の判断材料として、正直に書きます。
| 使い方 | 目安 |
|---|---|
| 文章作成・表計算・ウェブ閲覧 | 60Hz で困ることはほとんどありません |
| 動画を見る | 動画自体の書き換えが少ないため、差は出にくいです |
| 対戦ゲーム・速く動く画面 | 画面が流れる場面で差が出やすい用途です |
「目が疲れにくい」と感じる人もいますが、感じ方には個人差があり、誰にでも同じ効果があるとは言えません。
また、高い Hz にしてもパソコン側がその回数ぶんの絵を作れなければ、なめらかさは上がりません。
モニターが届いたら、その日のうちにモニターテストで Hz を実測し、ドット抜けも確認しておくと安心です。
よくある質問
設定画面に 144Hz が出てきません
選択肢そのものが出ない時は、ケーブルか端子が足りていないことがほとんどです。HDMI と DisplayPort では上限が違うことがあり、古い規格のケーブルでは高い Hz の信号を運べません。
取扱説明書で「どの端子で何 Hz まで出るか」を確かめ、つなぎ直してください(B)。
実測値が設定より低いのはなぜですか
実測値は「今この瞬間にブラウザが描けている回数」です。省電力で抑えられている、FreeSync や G-Sync で回数が変動している、ブラウザ側に上限がある——などの理由で、モニターの最大性能より低く出ることがあります。
電源につないで、省電力を切ってから測り直してください(D)。
ノートパソコンでもリフレッシュレートは変えられますか
対応している機種なら変えられます。内蔵の画面が 60Hz までの機種では、選択肢が出ません。
外付けモニターをつないだ場合は、内蔵と外付けで別々に設定します(A の 3)。
60Hz と 144Hz は本当に違いが分かりますか
用途次第です。文章作業や動画を見るだけなら、60Hz で困らない人がほとんどです。速く動く画面ほど差が出るため、対戦ゲームでは分かりやすくなります。
目が疲れにくいと感じる人もいますが個人差があり、誰にでも効果があるとは言えません(E)。
デュアルモニターで片方だけ低いです
リフレッシュレートはモニターごとの設定です。設定画面で低い方のモニターを選んでから、設定し直してください。
それでも高い Hz が選べない時は、その1台のケーブルか端子が原因です(B)。