マイクの声が小さい時の直し方
会議で「声が小さい」と言われた。聞き返されてばかりで話が進まない。
声の大きさは、マイクとの距離でほとんど決まります。
お金のかからない確認から順に説明します。
今の声がどれくらいの大きさで入っているかを、数字で見ます。
マイクテスト(無料・録音はこの端末内のみ)を開き、普段の声で話しながら入力レベル(dB)を見てください。
- メーターがほとんど振れない(-30dB 未満のまま) → 入力不足(A・B へ)
- 十分振れているのに相手に小さいと言われる → アプリ側か相手側(C へ)
- 赤く振り切れる → 音量が大きすぎて割れています(E へ)
5秒だけ録音して聴き返せば、相手に届く大きさが分かります。録音は端末内だけで、送信されません。
原因の早見表
| 症状 | 一番多い原因 | 読む場所 |
|---|---|---|
| メーターがほとんど振れない | マイクが口から遠い。向きがずれている | A |
| どのアプリでも小さい | 別の遠いマイクが選ばれている。入力音量が低い | B |
| 特定のアプリだけ小さい | そのアプリのマイク選択 | C の 2 |
| 会議の途中から小さくなる | アプリの「マイク音量の自動調整」が勝手に下げている | C の 1 |
| 赤く振り切れて音が割れる | 入力音量やマイクブーストが高すぎる | E |
📏 A. まず無料でできること
効果の大きい順です。1 番だけで直ることが一番多いので、上から順にどうぞ。
これが一番効きます。マイクは離れるほど声を小さく拾い、代わりに周りの音を相対的に大きく拾います。
口から 20〜30cm を目安にしてください。あくまで目安です。マイクテストを開いたまま位置を変え、よく動く所を探してください。
マイクには音を拾いやすい向きがあります。
ヘッドセットは、棒の先が口元(唇の横あたり)に来るように曲げます。頬より上だと小さくなります。
USB マイクは正面の面が決まっている機種があり、裏や横を向いていると声が入りません。取扱説明書で正面を確認してください。
手・書類・カメラの覆いで穴をふさぐと、一気に小さくなります。
ノートパソコンの内蔵マイクは、画面の下や本体の縁に小さな穴として開いています。自分の機種のどこにあるかを一度確認し、そこに物を置かないでください。
襟や首飾りがマイクに当たると、擦れる音ばかり大きく入り、声が埋もれます。マイクを数センチ離してください。
🖥️ B. パソコンの入力設定
距離を直しても足りない時は、パソコン側の設定を見ます。
Windows: 設定 → システム → サウンド → 入力 → 使っているマイクを選び、プロパティの「入力音量」。
Mac: システム設定 → サウンド → 入力 → 「入力音量」。
バージョンにより表記が異なります。普段の声でメーターが 7〜8 割まで動くくらいが目安です。
サウンドの詳細設定(マイクのプロパティ → レベル)に「+10dB」のような項目がある機種があります。
正直に書くと、上げると声と一緒にノイズも大きくなります。+10dB ずつ少しずつ上げ、そのたびに録音して聴き返してください。
これも定番です。モニター内蔵のマイクや Web カメラのマイクが選ばれていると、顔から遠いぶん小さくなります。
音量を上げるより、近いマイクに変える方がずっと効きます。マイクテストの▼から切り替えて、同じ声で比べてください。
システム設定 → サウンド → 入力にある機能です。周りの音を消す代わりに、声の小さい部分まで削ることがあります。一度切って比べてください。
そもそも声が全く入らない場合は、設定より先に接続の問題です。マイクが認識しない・反応しない時の直し方をどうぞ。
⚙️ C. 会議アプリ側の設定
マイクテストでは十分振れているのに相手に小さいと言われるなら、マイクは正常です。
Zoom・Teams・Discord には、音量を自動で調整する機能があります。
上げるだけでなく下げる働きもあるため、会議の途中から急に小さくなることがあります。オフにして、手動で 7〜8 割に決める方が安定します。
アプリは、パソコン全体の設定とは別に自分のマイクを覚えています。特定のアプリだけ小さいなら、そのアプリが遠いマイクを掴んでいます。
アプリ別の手順は Zoom/Teams/Discord にまとめています。
Discord には、一定の大きさを超えた時だけ声を送る仕組みがあります。バーが緑にならないと相手に届かず、声が小さいと語頭や語尾が切れます。
自動調整をオフにし、しきい値を左(小さい方)へ動かしてください。
全員が「小さい」と言うのか、一人だけなのかを確かめてください。
一人だけなら、その人の音量やイヤホンの問題です。全員が言うなら自分側なので、A から順に見直します。
🔧 D. 機材の限界と買い替え
ここまで試しても足りない時は、機材そのものが不利な場合です。
ノートパソコンの内蔵マイクは、口から 40〜60cm ほど離れた位置にあります(目安です)。設定を直しても、この距離は変えられません。
プラグが奥まで入っていないと音が小さくなります。一度抜いて、奥まで差し直してください。
ケーブルを動かした時だけ音量が変わるなら、中の線が傷んでいます。この場合は交換しかありません。
買ってから 1〜2 年以内なら、無料で交換してもらえることがあります。レシート・箱・通販の注文履歴のどれかがあれば十分です。
選ぶ基準は値段ではなく距離です。口元まで持ってこられるヘッドセットや、アームや台で顔の近くに置ける USB マイクが効きます。
机の奥に置くしかない形のものは、値段が高くても声は小さく入ります。
🎚️ E. 逆に大きすぎる・割れる時
メーターが赤く振り切れる場合は、上げるのではなく下げます。
割れた音は、相手には「大きい」ではなく「聞き取りにくい」として届きます。
近づけすぎると、息が当たって「ボフッ」という音が入ります。少し離すか、口の真正面から外すだけで収まります。
ザーという雑音やブーンという唸りが気になる場合は、マイクにノイズが入る時の直し方で音の種類ごとに説明しています。
よくある質問
マイクブーストは上げていいですか?
上げても構いませんが、声と一緒にノイズも大きくなります。ブーストは声だけを選んで増やせないためです。まずマイクを口に近づけ(A の 1)、足りない分だけ少しずつ上げ、そのたびに録音で確かめてください。
自分では普通に聞こえるのに、相手にだけ小さいと言われます
自分の耳には口から出た声が直接届くので、マイクに入る大きさとは別物です。マイクテストで録音して聴き返すと、相手に届いている大きさが分かります。普段の声でピークが -30dB に届かないなら入力不足です。
ノートパソコンの内蔵マイクは弱いのですか?
性能というより、置かれている場所が不利です。画面の下や本体の縁にあるため、口から 40〜60cm ほど離れます(目安です)。姿勢を正すだけでも変わりますが、足りない時は口元に近づけられるマイクが効きます(D の 4)。
会議アプリの自動調整はオンとオフ、どちらが良いですか?
声が小さいと言われているならオフをおすすめします。自動調整は下げる働きもあり、会議の途中から急に小さくなることがあるためです。手動で 7〜8 割に決めてしまう方が安定します(C の 1)。
マイクを買い替えれば解決しますか?
距離と設定を直す方が先です。高いマイクでも、口から遠ければ声は小さく入ります。距離・向き・入力音量・アプリの自動調整を確認しても足りない場合に、口元に近づけられるマイクへの買い替えを考えてください(D の 4)。