公開 2026-09-20 / 最終更新 2026-09-20 / 検査の方法と基準

キーボードの掃除のやり方

キーの隙間のホコリが気になる。打鍵感がベタついてきた。
掃除のやり方は、キーキャップを外せるタイプか外せないタイプかでまったく違います。
そして掃除で直る不調と、掃除では直らない不調があります。先にそこを分けましょう。

まず検査(30秒) 🔒 入力は送信されません

掃除を始める前に、今の状態を記録しておきます。
キーボード診断(無料)でキーを押すと、反応したキーが緑色に光り、勝手な二重入力も数えてくれます。

⌨️ キーボード診断を開く

掃除が終わったら、同じ診断をもう一度どうぞ。前と後で比べられるので、掃除に意味があったのかがはっきりします。

掃除で直ること・直らないこと

症状掃除で直るか読む場所
隙間にホコリ・食べかすがある直ります。掃除の出番ですBC
キーの戻りが遅い・引っかかるゴミが原因なら直ることがありますC
表面がベタつく・テカる直ります(皮脂汚れ)B の 3
特定のキーが効かない直らないことが多いです一部のキーが効かない時
勝手に2回入力される直りません。部品の摩耗ですチャタリングの直し方
飲み物をこぼした直後掃除より先にやることがあります飲み物をこぼした時

🧾 A. 掃除の前に確認すること

ここを飛ばすと、掃除が故障の原因になります。

1.電源を切る・USB を抜く
通電したまま拭くと、キーが勝手に入力されます。有線は USB を抜き、無線は電源スイッチを切るか電池を外します。ノートパソコンは完全に電源を切ってください(スリープでは駄目です)。
2.キーキャップを外せるタイプか見分ける
キーの背が高く、押すと深く沈むならメカニカルです。外せます(C へ)。
キーが薄く浅く沈むだけならパンタグラフで、ノートパソコンもほぼこれです。キーの下は細いプラスチックのツメで支えられていて、折れたら元には戻りません。キーだけ買い直すこともできません。外さない掃除(B へ)を選んでください。
3.写真を撮っておく
キーキャップを外すなら、外す前に真上から1枚撮ります。戻すときに「このキーはどこだったか」で必ず迷うからです。

💻 B. 外せないタイプの掃除(ノートパソコン・パンタグラフ)

キーは外さず、上から汚れを取ります。

1.逆さにして軽く叩く
裏返して底を手のひらで軽く叩くと、大きいゴミが落ちます。ノートパソコンは開いたまま斜めに傾けてください。
2.エアダスターを斜めから当てる
真上から吹くとゴミが奥へ入るだけです。斜め横から吹いて外へ押し出します。
缶は立てたまま使い、長く吹き続けないこと。傾けると冷たい液が出て、キーが白く濡れます。
3.表面の皮脂汚れを拭く
柔らかい布を薄めた中性洗剤(台所用で十分)に浸し、水が垂れないまで固く絞ります
拭いたら、水だけで絞った布で洗剤を拭き取り、乾いた布で仕上げます。
4.隙間は綿棒で
キーとキーの溝は綿棒が一番使いやすいです。爪楊枝のような硬いものは角を削るのでやめておきましょう。
5.粘着クリーナー・ジェルクリーナー
スライムのような柔らかいクリーナーを押し当て、ゆっくり剥がすとホコリが取れます。キーを傷めない手軽な方法です。
ただし取れるのは表面近くのゴミだけで、効果は控えめです。伸びきった古いものは隙間にちぎれて残るので交換してください。

🔩 C. 外せるタイプの掃除(メカニカル)

キーキャップを外せるので、ここまで掃除できます。30分から1時間ほど見ておいてください。

1.引き抜き工具で外す
キープラーという輪の工具を使います。付属していることが多く、なければ数百円で買えます。
キーキャップの対角に引っかけて真上にまっすぐ引き抜きます。斜めに引くと軸を折ることがあります。
スペースキーや Enter など横に長いキーは裏に金具が入っていて戻しにくいので、不安なら残してください。
2.キーキャップを洗う
ぬるま湯に中性洗剤を少し入れて30分ほどつけ置きし、柔らかいブラシでこすってすすぎます。熱いお湯は変形するので、お風呂くらいの温度までに。
3.完全に乾かす
ここが一番大事です。水気を拭いてから、風通しのいい場所に半日から1日置きます。
キーキャップの内側は水が残りやすく、生乾きで戻すとスイッチの中に水が落ちます。ドライヤーは熱風だと変形するので冷風で。
4.本体を掃除する
キーを外した状態で逆さにして振ると、驚くほどゴミが出ます。残りはエアダスターで飛ばします。
スイッチ本体は水洗いしません。中の金属の接点が錆びて、接触が悪くなります。
5.写真を見ながら戻す
カチッと止まるまで垂直に押し込みます。全部戻したらキーボード診断で全キーが緑になるか確認します。緑にならないキーは押し込みが甘いことが多いです。

⚠️ D. やってはいけないこと

やってはいけないこと何が起きるか
水を直接かける・丸洗いする中の基板に水がかかって壊れます。防水と書かれた機種以外は駄目です
アルコールでキーを拭く機種によっては印字が薄くなり、消えます。戻せません
掃除機で強く吸うキーが外れて吸い込まれます。使うならキーを外した後に弱い吸引で
ネジを開けて分解するメーカー保証が使えなくなります。直す前にまず保証を確認してください
接点復活剤・潤滑スプレー中でベタついてホコリを集め、かえって動きが悪くなることがあります

🔧 E. 掃除しても直らないとき

汚れは取れたのに不調が残るなら、原因は別にあります。

1.もう一度、診断で確かめる
キーボード診断をやり直して掃除の前と比べます。何も変わらないなら、汚れは原因ではなかったということです。
2.症状に合う記事へ進む
全部のキーが効かない→反応しない時。一部だけ効かない→一部のキーが反応しない時
勝手に2回入力される→チャタリングの直し方。飲み物をこぼした→飲み物をこぼした時
3.保証 → 無料 → 有料 → 買い替えの順で
買ってから1〜2年以内なら、まずメーカー保証です。レシート・箱・通販の注文履歴のどれかがあれば足ります。
保証が切れていれば、次は無料でできる対処。それでも駄目なら修理の見積もりを取り、買い替えの値段と比べます。キー1個の修理は買い替えより高くつきます。

📅 F. 掃除の頻度の目安

使う環境で汚れ方が違うので、決まった頻度はありません。目安です。

やること目安
表面を乾いた布で拭く月に1回ほど
エアダスター・綿棒で隙間まで半年に1回ほど
キーキャップを外して洗う年に1回ほど、または気になったとき

回数を守ることより、気になったときにやるほうが現実的です。

よくある質問

キーキャップは全部外していいですか

機種によります。メカニカルキーボードの普通の大きさのキーは、外して問題ありません。
ただしスペースキーや Enter など横に長いキーは、裏に細い金具(スタビライザー)が入っていて、戻すのが難しいことがあります。不安なら長いキーは外さず、その周りだけ掃除してください。

キーボードは水洗いできますか

外したキーキャップだけなら水洗いできます。本体の丸洗いは駄目です。
中に基板という電子部品が入っていて、水がかかると壊れます。「防水」と書かれた機種だけは、説明書の範囲で洗えます。

アルコールで拭いていいですか

機種によっては、キーの印字が薄くなったり消えたりします。印刷で文字を乗せているキーは特に落ちやすいです。
使うなら目立たないキーで先に試すか、薄めた中性洗剤を選ぶほうが安全です。

掃除したら前より調子が悪くなりました

多いのは 3 つです。①キーキャップが生乾きのまま戻っている ②キーがきちんとはまっていない ③ツメが折れている。
乾かし直して、浮いているキーを垂直に押し込んでください。それでも効かないキーがあるなら、キーボード診断でどのキーか確かめてから一部のキーが反応しない時へ進んでください。

どのくらいの頻度で掃除すればいいですか

使う環境で変わるので、決まりはありません。目安は表面を拭くのが月に 1 回ほど、隙間まで念入りにやるのが半年に 1 回ほどです。
食べながら使う人やペットがいる家は、もっと早く汚れます。

掃除の前と後で比べる: キーボード診断を掃除の前と後で 1 回ずつ実行し、反応しないキーの名前と勝手な二重入力の回数をメモしておくと、掃除で直ったのか別の故障なのかを自分で判断できます。判定の仕組みは検査の方法と基準で公開しています。