ノートパソコンのキーボードが反応しない時の直し方
内蔵キーボードだけが打てない。一部のキーだけ効かない。
ノートパソコンは自分で分解できないぶん、対処の考え方がデスクトップと少し違います。
お金のかからない確認から順に説明します。デスクトップや外付けキーボードの方はこちらの記事へ。
最初に「どのキーが効いていないのか」をはっきりさせると、原因はほぼ絞れます。
キーボード診断(無料)でキーを押すと、反応したキーが緑色に光ります。
原因の早見表
| 症状 | 一番多い原因 | 読む場所 |
|---|---|---|
| 全部のキーが効かない | パソコンの一時的な不調・入力設定 | A |
| 一部のキーだけ効かない | ホコリ・飲み物の跡・キーの故障 | B |
| 特定の行や列がまとまって効かない | 内部のケーブルや基板の不調 | B の 3 |
| 押していない文字が勝手に混ざる | 内蔵キーボードの故障。無効化+外付けで回避 | C の 2 |
| 同じ文字が連続で出る | チャタリング。別記事で解説 | チャタリングの直し方 |
🔄 A. 全部のキーが効かない時
お金のかからない順に試します。1 だけで直ることが最も多いので、上から順にどうぞ。
一番簡単で、一番よく直ります。パソコン側の一時的な不調はこれで消えます。
キーもマウスも効かず操作できない時は、電源ボタンを 10 秒ほど押し続けると強制的に電源が切れます。数秒待ってから入れ直してください(保存していないデータは消えます)。
「打てない」のではなく「変な動きをしている」だけのことがあります。
左上の「半角/全角」キー(Mac は「かな」「英数」)を一度押してみてください。
F1〜F12 だけ効かない・数字の場所で記号が出る、といった症状は Fn や NumLock の切り替えが原因です。詳しくはこちらの記事の C 章へ。
Windows のフィルター キー機能や Mac のスローキーがオンになると、短く押したキーが無視されます。Shift を 8 秒押し続けて、気づかずオンになっていることがあります。
確認する場所はこちらの記事の D 章にまとめています。
BIOS 画面やセーフモードでの切り分けという方法もありますが、操作を間違えるとパソコンが起動しなくなる恐れがあります。
ここから先はメーカーサポートの領分です。無理せず C の外付け回避か D の修理に進みましょう。
🔧 B. 一部のキーだけ効かない時
まずキーボード診断で、何度押しても緑にならないキーを確定させてください。この結果はメーカーに問い合わせる時の説明にも使えます。
キーの隙間にゴミが入ると、そのキーだけ効かなくなります。エアダスターを浅い角度で当てて、隙間のゴミを外へ吹き出します。
ノートパソコンのキーは薄い部品でできていて、外すと戻せないことがあります。キーキャップは外さないのが安全です。
こぼした直後なら、すぐ電源を切って乾かします。ただし砂糖の入った飲み物は、乾いても中に残って固まるため、掃除では直らないことが多いです。
その場合は C の外付け回避か D の修理が現実的です。
「Q・A・Z の列が全部駄目」のように、特定の行や列がそろって効かない場合は、キーではなく内部のケーブルや基板の不調が疑われます。
これは自分では直せない領分なので、C か D へ進んでください。
ばらばらの 1〜2 個だけ効かない場合の詳しい対処は一部のキーだけ効かない時の記事にまとめています。
💻 C. ノートパソコンならではの対処
内蔵キーボードは部品の交換が難しいぶん、「別の入力手段でしのぐ」という選択肢が強力です。
一番現実的な回避策です。数千円で買えて、届いたその日から使えます。USB の有線タイプなら挿すだけです。
在宅ワークなら、外付けの方が画面との距離をとれて姿勢が楽になる、という利点もあります。修理を待つ間のつなぎとしても、そのまま常用しても損のない買い物です。
壊れたキーが勝手に入力される場合は、外付けをつないでも誤入力が混ざります。その時は内蔵キーボード自体を無効にします。
Windows ではデバイス マネージャーの「キーボード」から無効化できますが、手順や表示は機種によってかなり違います(バージョンにより表記が異なります)。「お使いの機種名 内蔵キーボード 無効化」で検索して、同じ機種の手順を確認するのが確実です。
Mac では標準の設定だけで無効にするのは難しいため、外付けでの回避と修理相談が中心になります。
💰 D. 修理に出すといくら? 判断のしかた
内蔵キーボードの交換は、本体を分解する作業になります。そのため部品代より作業代が重く、高くつくことが多いです。
具体的な金額はメーカー・機種・時期で大きく変わるので、この記事では断定しません。代わりに、損をしにくい順番をお伝えします。
買ってから 1 年以内(延長保証なら 3〜5 年)なら、無料で直せる可能性があります。メーカーサポートに連絡する前に、購入日の分かるもの(レシート・通販の注文履歴)を探しておきましょう。
保証が切れていても、いきなり諦めないでください。メーカーや修理店の見積もりは無料〜少額のことが多いです。金額が分かって初めて、比べられます。
①修理する ②外付けキーボードで回避して使い続ける ③買い替える——の 3 つを、見積もり額と本体の年齢で比べます。
目安として、修理額が本体の価値に近い時や、ほかにも不調がある時は、②か③の方が納得しやすいはずです。
よくある質問
修理に出すと、いくらくらいかかりますか?
内蔵キーボードの交換は本体の分解が必要なため、高くつくことが多いです。金額はメーカー・機種・時期で大きく変わるので、まず見積もりを取り、外付けキーボードでの回避や買い替えと並べて比べるのがおすすめです(D 章)。
外付けキーボードは、どれでも使えますか?
USB 接続か Bluetooth 接続のものなら、基本的にどれでも使えます。USB の有線タイプは挿すだけで使えるので、初めてなら一番確実です。買った後はキーボード診断で全キーが反応するか確かめておくと安心です。
キーボードが打てないのに、パスワードはどう入力すればいいですか?
画面上のキーボードをマウスで押して入力できます。Windows はサインイン画面右下のアクセシビリティ(人の形)のアイコンから「スクリーンキーボード」を出せます。Mac は「システム設定 → アクセシビリティ → キーボード」の「アクセシビリティキーボード」です(バージョンにより表記が異なります)。
内蔵キーボードが壊れたら、もう買い替えるしかないですか?
そんなことはありません。画面や動作が元気なら、外付けキーボードをつなぐだけで長く使えます。修理か買い替えかは、見積もりを見てから決めれば十分です(D 章)。