パソコンの充電が遅い時の直し方
充電していても、なかなか増えない。数時間経っても満充電にならない。
原因は、ケーブル・アダプター・ポート・バッテリーのどこかにあります。
買い替えの判断の前の確認から順に説明します。
まず検査(30秒) 🔒 入力は送信されません
直す前に、どこで遅くなっているかを確認すると、対処がすぐに決まります。
パソコンのトラブル診断(無料)で、充電の状態を選んでください。
原因の早見表
| 症状 | もっとも多い原因 | 読む場所 |
|---|---|---|
| 充電の表示はあるのに遅い | ケーブルの規格・アダプターの出力不足 | A |
| USBポート経由だと遅い | ポートの出力の小ささ | B |
| 使っていると減っていく | 消費電力が充電を上回っている | C |
| 数年使って遅くなった | バッテリーの劣化 | D |
| どうしても遅い | 環境と設定の見直し | E |
🔌 A. ケーブルとアダプターを確認する
充電の速度は、ケーブルとアダプターの組み合わせで決まります。まずはここから確認します。
1.純正の組み合わせで試す
パソコンに付いてきた純正のアダプターとケーブルで、コンセントから直接充電して、速度を確認します。これが基準です。純正で速いなら、今使っている別のケーブルやアダプターに原因があります。
パソコンに付いてきた純正のアダプターとケーブルで、コンセントから直接充電して、速度を確認します。これが基準です。純正で速いなら、今使っている別のケーブルやアダプターに原因があります。
2.アダプターの出力を確認する
アダプターの本体に「65W」「45W」などの表示があります。ノートパソコンには、機種ごとに必要な出力があります。スマホ用の小さなアダプター(20W以下が多い)では、パソコンの充電が遅くなります。表示を確認してください。
アダプターの本体に「65W」「45W」などの表示があります。ノートパソコンには、機種ごとに必要な出力があります。スマホ用の小さなアダプター(20W以下が多い)では、パソコンの充電が遅くなります。表示を確認してください。
3.ケーブルの規格を確認する
Type-Cのケーブルは、見た目が同じでも中の規格が違います。充電専用の古いケーブルや、データ転送専用のケーブルでは、充電が遅い・できないことがあります。パソコン用と書かれたケーブルに替えて試してください。
Type-Cのケーブルは、見た目が同じでも中の規格が違います。充電専用の古いケーブルや、データ転送専用のケーブルでは、充電が遅い・できないことがあります。パソコン用と書かれたケーブルに替えて試してください。
4.差し込み口の接触を確認する
端子にホコリが溜まると、接触が悪くなり充電が遅くなります。電源を切ってから、乾いた綿棒などで優しく確認してください。端子をこじることはしないでください。
端子にホコリが溜まると、接触が悪くなり充電が遅くなります。電源を切ってから、乾いた綿棒などで優しく確認してください。端子をこじることはしないでください。
💻 B. ポートと充電の経路を確認する
1.ポートごとの違いを確認する
パソコンのUSBポートは、出力が小さいことが多いです。また、モニターやハブ経由の充電は、ハブ側の出力が原因で遅くなることがあります。充電の速度を比べる時は、同じアダプターで「コンセント直」と「ハブ経由」を比べてください。
パソコンのUSBポートは、出力が小さいことが多いです。また、モニターやハブ経由の充電は、ハブ側の出力が原因で遅くなることがあります。充電の速度を比べる時は、同じアダプターで「コンセント直」と「ハブ経由」を比べてください。
2.Type-Cのマークを確認する
パソコンやハブの端子の近くに、電源のマークや「PD」の表示があることがあります。このマークのあるポートは、充電の電力が大きくなります。充電用のケーブルは、このポートに挿すのが基本です。
パソコンやハブの端子の近くに、電源のマークや「PD」の表示があることがあります。このマークのあるポートは、充電の電力が大きくなります。充電用のケーブルは、このポートに挿すのが基本です。
3.ハブ経由での充電の見直し
USBハブに多数の機器を繋いでいると、ハブの電力が機器に分けられ、充電に回る電力が減ります。充電の速度が気になる時は、ハブから外して、コンセントから直接充電してください。
USBハブに多数の機器を繋いでいると、ハブの電力が機器に分けられ、充電に回る電力が減ります。充電の速度が気になる時は、ハブから外して、コンセントから直接充電してください。
4.ドックやディスプレイの充電機能の確認
ディスプレイのType-Cポートで充電できる機種もありますが、出力が小さいと遅くなります。仕様の表記(出力のワット数)を確認してください。詳細はType-Cで充電できない時の記事にも書いています。
ディスプレイのType-Cポートで充電できる機種もありますが、出力が小さいと遅くなります。仕様の表記(出力のワット数)を確認してください。詳細はType-Cで充電できない時の記事にも書いています。
📊 C. 使っている時の電力の収支を確認する
1.消費が充電を上回っていないか確認する
高負荷の作業(動画編集・ゲーム・多くのアプリを同時に動かす)をしている時は、消費する電力が大きくなり、充電しても残量が減ることがあります。作業を止めて充電するか、出力の大きいアダプターを使ってください。
高負荷の作業(動画編集・ゲーム・多くのアプリを同時に動かす)をしている時は、消費する電力が大きくなり、充電しても残量が減ることがあります。作業を止めて充電するか、出力の大きいアダプターを使ってください。
2.画面の明るさと周辺機器を減らす
充電中に画面の明るさを下げ、使っていない周辺機器(外付けHDD・大きな画面)を外すと、消費が減り、実質の充電速度が上がります。在宅ワークで2画面+周辺機器の構成は、消費が大きくなりやすいです。
充電中に画面の明るさを下げ、使っていない周辺機器(外付けHDD・大きな画面)を外すと、消費が減り、実質の充電速度が上がります。在宅ワークで2画面+周辺機器の構成は、消費が大きくなりやすいです。
3.省電力モードの活用
充電しながら作業する時、省電力モードに切り替えると消費が減ります。Windowsでは「電源とバッテリー」、Macでは「バッテリー」の設定から切り替えられます。
充電しながら作業する時、省電力モードに切り替えると消費が減ります。Windowsでは「電源とバッテリー」、Macでは「バッテリー」の設定から切り替えられます。
4.充電のタイミングを変える
減りが早い時間帯に合わせて、休憩の時間に充電する習慣をつけると、作業中の「減っていく」状態を避けられます。フルに充電せず、途中までの充電を繰り返す使い方は、バッテリーへの負担が小さいです(Dも参照)。
減りが早い時間帯に合わせて、休憩の時間に充電する習慣をつけると、作業中の「減っていく」状態を避けられます。フルに充電せず、途中までの充電を繰り返す使い方は、バッテリーへの負担が小さいです(Dも参照)。
🩺 D. バッテリーの状態を確認する
1.使用時間の変化を確認する
満充電にしてから、普段と同じ作業をした時の使用時間を比べます。明らかに短くなったなら、劣化が進んでいます。充電の遅さだけではなく、使用時間の短さも一緒に見ると判断しやすいです。
満充電にしてから、普段と同じ作業をした時の使用時間を比べます。明らかに短くなったなら、劣化が進んでいます。充電の遅さだけではなく、使用時間の短さも一緒に見ると判断しやすいです。
2.劣化の目安
数年使った機種では、バッテリーの劣化は自然に進みます。劣化すると、充電の速度や使用時間だけでなく、突然のシャットダウンが起きることもあります。同じ機種での比較が難しい時は、使える時間が半分以下になったら交換を検討する目安です。
数年使った機種では、バッテリーの劣化は自然に進みます。劣化すると、充電の速度や使用時間だけでなく、突然のシャットダウンが起きることもあります。同じ機種での比較が難しい時は、使える時間が半分以下になったら交換を検討する目安です。
3.バッテリーの状態表示の確認
Windowsでは「powercfg /batteryreport」のコマンドで履歴が見えます。Macでは「システム設定 → バッテリー → バッテリーの状態」から状態が確認できます。詳細はバッテリーの寿命と交換時期の記事に書いています。
Windowsでは「powercfg /batteryreport」のコマンドで履歴が見えます。Macでは「システム設定 → バッテリー → バッテリーの状態」から状態が確認できます。詳細はバッテリーの寿命と交換時期の記事に書いています。
4.交換の判断
ノートパソコンの内蔵バッテリーは、自分での交換が難しい機種が多いです。メーカーサポートや修理店での交換になります。修理費と、機種の年数を見比べて判断してください。
ノートパソコンの内蔵バッテリーは、自分での交換が難しい機種が多いです。メーカーサポートや修理店での交換になります。修理費と、機種の年数を見比べて判断してください。
🏠 E. 充電を速くする環境づくり
1.出力の大きいアダプターを1本用意する
自宅の作業机には、パソコンの出力に合ったアダプターを固定して挿しておくのが基本です。出張用に小さいものを持つにしても、机の充電は大きいアダプターで行うと、毎日のストレスが減ります。
自宅の作業机には、パソコンの出力に合ったアダプターを固定して挿しておくのが基本です。出張用に小さいものを持つにしても、机の充電は大きいアダプターで行うと、毎日のストレスが減ります。
2.熱を溜めない
充電中は熱が出ます。布の上や直射日光の当たる場所での充電は避け、風通しの良い場所で行ってください。熱はバッテリーの寿命を縮める要因です。
充電中は熱が出ます。布の上や直射日光の当たる場所での充電は避け、風通しの良い場所で行ってください。熱はバッテリーの寿命を縮める要因です。
3.電源タップの負担を確認する
電源タップに多数の機器を挿していると、タップの容量の問題が起きることがあります。大型のアダプターは、タップの容量を確認して挿してください。選び方の詳細は電源タップ・延長コードの選び方の記事に書いています。
電源タップに多数の機器を挿していると、タップの容量の問題が起きることがあります。大型のアダプターは、タップの容量を確認して挿してください。選び方の詳細は電源タップ・延長コードの選び方の記事に書いています。
4.それでも遅い時
上記をすべて確認しても遅い場合、アダプター本体や充電回路の故障が考えられます。保証の期間を確認し、メーカーに連絡してください。パソコン診断の結果をメモしておくと説明に使えます。
上記をすべて確認しても遅い場合、アダプター本体や充電回路の故障が考えられます。保証の期間を確認し、メーカーに連絡してください。パソコン診断の結果をメモしておくと説明に使えます。
よくある質問
充電していても、残量が減っていきます
使っている電力が、充電できる電力より大きい状態です。アダプターの出力が足りない、または高負荷の作業をしながら充電していることが多い原因です。出力の大きいアダプターを使うか、作業を止めて充電してください(Cの手順)。
USBポートに挿すと充電が遅いです
ポートごとに出力の大きさが違います。パソコンのUSBポートや、モニター・ハブ経由の充電は、専用の充電アダプターに比べて遅いことが多いです。充電が目的なら、専用のアダプターをコンセントに挿すのが基本です(Bの手順)。
Type-Cのケーブルでも速度が違いますか
違います。Type-Cは形だけで、中の規格(充電の電流・データの速度)はケーブルごとに違います。充電専用の古いケーブルや、対応の出力が小さいケーブルでは遅くなります(Aの手順)。
充電が遅いのはバッテリーの劣化ですか
劣化すると充電の速度が落ちることがありますが、まずはケーブルとアダプターの確認を先にしてください。劣化の判断は、満充電にしてからの使用時間が明らかに短くなったかで見ます(Dの手順)。
充電中にパソコンが熱くなります
充電中にある程度熱くなるのは正常です。ただし、熱い場所での充電や、通気口を塞いだ状態での使用は、バッテリーの寿命を縮めます。風通しの良い場所で充電してください(Eの手順)。
直らなかった時のために: 充電・電源の対処まとめにも、このクラスタの記事をまとめています。その上で、パソコン診断の結果(アダプターの出力とケーブルの規格の確認結果)をメモしてからメーカーサポートに連絡すると、状況説明が一度で伝わり、やり取りが早く進みます。