スマホの充電が遅い・できない時の直し方
充電マークは出ているのに、1時間で数%しか増えない。朝の間に溜まらない。
充電の速さは、充電器・ケーブル・スマホ本体の3点と充電口の状態で決まります。
お金のかからない確認から順に説明します。
どこで止まっているかを決めると、対処がすぐに決まります。スマホの充電の表示(急速充電の表記が出ているか・%の増え方)を確認してください。
原因の早見表
| 症状 | 多い原因 | 読む場所 |
|---|---|---|
| 充電は進むが遅い | 充電器・ケーブルの規格不足 | A |
| ケーブルを動かすと充電が切れる | ケーブルの劣化・ポートのほこり | B |
| 急速充電の表記が出ない | 3点のどれかが非対応 | C |
| 充電中に本体が熱い | 充電中の使用・ケース・環境 | D |
| モバイルバッテリーで遅い | 出力の小さいバッテリー・ケーブル | E |
| どの充電器でも遅い・減りも早い | バッテリーの劣化 | F |
🔌 A. 充電器とケーブルの規格を確認する
充電の速さの最も多い原因は、充電器とケーブルの規格がスマホに足りていないことです。
スマホに付属していた充電器(またはメーカー純正の充電器)で充電し、速度を比較します。速くなるなら、使っていた充電器かケーブルが原因です。
充電器の本体には、出力(WやV・Aの表記)が書かれています。スマホが対応する急速充電の出力より小さいと、遅くなります。スマホ側の対応は、メーカーの製品ページや取扱説明書で確認してください。
ケーブルは見た目で劣化が分かりにくい部品です。別のケーブル(可能なら純正または品質表示のあるもの)に替えて比較します。細く折り曲げやすいケーブルは、内部で断線しかけていることがあります。
Type-Cのケーブルには、データを通さない充電専用のものがあります。充電そのものはできるため分かりにくいのですが、機器によっては速度や動作に影響します。ケーブルの見分け方はUSBケーブルの見分け方に詳しい対処があります(執筆予定)。
🧹 B. 充電口と接続を確認する
充電マークが時々消える・ケーブルの角度で切れる場合は、接続の物理的な状態が疑われます。
スマホの充電口は下向きに開いており、ポケットの中の繊維やほこりが溜まりやすい構造です。照明に向けて口の中を見て、白い固まりや繊維が詰まっていないか確認してください。詰まると、コネクタが浅くしか入らず、接触が不安定になります。
電源を切り、乾いた爪楊枝や柔らかいブラシで、口の中の異物をそっと取り除きます。金属の針や湿ったものは使わないでください。端子を傷つけると、直せなくなる場合があります。
コネクタを奥まで差し込み直します。角度が立っていないと充電が切れる場合は、差し込みの浅さかコネクタ側の劣化が疑われます。
電源タップや延長コードの劣化で、電気の供給が不安定になることがあります。壁のコンセントに直接差して比較してください。
⚡ C. 充電の仕組みと速さの目安
急速充電は、スマホ本体・充電器・ケーブルの3点が対応していて初めて働きます。どれか1つでも非対応だと、普通の速度で充電されます。
充電中に「急速充電中」などの表記が出る機種があります。表記が出ない時は、3点のどれかが対応していないか、接続が不安定です。
バッテリーは、0〜80%あたりまでは速く、その後はバッテリーを守るために速度を落とす仕組みが一般的です。最後の2割が遅いのは、故障ではなく仕様の範囲です。
充電しながら動画を見る・ゲームをする・通信する時は、消費が充電の速度を上回り、%が減る・増えないように見えることがあります。充電の確認は、画面を閉じた状態で行ってください。
🌡️ D. 充電中に熱い・遅い時の使い方
スマホは熱くなると、バッテリーを守るために充電の速度を落とす仕組みを持っています。
厚いケースやレザーケースは、充電中の熱をこもらせます。遅い・熱い時は、ケースを外して充電すると改善することがあります。
窓際の直射日光、車内、暖房の吹き出しの近くは、充電に向きません。風通しのよい場所で充電してください。
ゲームや動画の再生は、本体を熱くして充電を遅くします。充電中は他のアプリを閉じておくと、速さが戻ることがあります。
🔋 E. モバイルバッテリーと別の充電器
モバイルバッテリーにも出力の表記があります。出力の小さい古いバッテリーや、出力の低いポートは、充電が遅くなります。出力の大きいポートに差し替えて比較してください。
モバイルバッテリーの残量が少ない時・バッテリー自体が熱い時は、出力が下がることがあります。バッテリー自体を冷ましてから試してください。
ワイヤレス充電は、有線より速度が低く、熱も出やすい構造です。急ぎの時は有線の充電が向いています。
🛠️ F. 保証と買い替えの目安
充電器とケーブルを別の機器で試し、スマホに付属の組み合わせで試すと、原因がスマホ側か周辺機器側かで確定します。
充電が遅いことに加えて、減りが早い・勝手に止まる・本体が熱くなる症状が重なる場合は、バッテリーの劣化の可能性があります。メーカーの診断機能や、保証期間内ならメーカーのサポートで確認してください。バッテリーの寿命の見極めはバッテリーの寿命・交換時期の記事にあります(執筆予定)。
掃除しても接触が直らない・充電マークが全く出ない場合は、充電口自体の故障が考えられます。保証の期間内ならメーカーに連絡し、期間外なら修理費と機種変更の費用を見比べて判断してください。
よくある質問
充電マークは出るのに、なかなか増えません
電気は流れていても、流れる量が少ない状態です。充電器とケーブルの規格の不足(A の手順)、充電中の使用による消費(C の手順)、ケーブルの劣化が原因のことがあります。付属の充電器で比較すると、原因が切り分けられます。
急速充電ができません
急速充電は、スマホ本体・充電器・ケーブルの3つが対応していて初めて働きます(C の手順)。1つでも非対応だと普通の速度になります。付属品か純正の組み合わせで試して、表記が出るか確認してください。
充電口の掃除はどうすればよいですか
電源を切り、乾いた爪楊枝などで口の中のほこりや繊維をそっと取り除きます(B の手順)。金属の针や湿ったものは使わず、無理に押し込まないことが大切です。詰まりは接触不良の定番の原因です。
モバイルバッテリーで充電が遅いです
バッテリーの出力とケーブルの規格で充電の速さが決まります。出力の大きいポートに差し替え、別のケーブルで比較してください(E の手順)。バッテリーの残量が少ない時・熱い時は出力が下がることがあります。
充電の減りと遅さは、寿命のサインですか
充電が遅いだけなら、充電器とケーブルの見直しで直ることが多いです。減りが早い・勝手に止まる・本体が熱くなる症状が重なる場合はバッテリーの劣化の可能性があるため、メーカーの診断機能やサポートで確認してください(F の手順)。