外付けHDDから異音がする時の対応|止める判断の目安
外付けHDDからカラカラ・カチカチと音がする。何かがおかしい。
音の種類で正常と異常を区別し、データを守る順番で対応します。
慌てて電源を切る前に、この記事の順番を確認してください。
⚠️ 先に読んでください:書き込みを止める 🔒 入力は送信されません
異音があるHDDにこれ以上データを書き込まないことが最優先です。書き込みを続けると、故障した時に失うデータが増えます。まずB(書き込みを止める)を実行してから、次の一手を決めてください。
音の早見表
| 音 | 判断 | 読む場所 |
|---|---|---|
| 低い一定の回転音 | 正常な駆動音 | A |
| 読み書き時のサッというアクセス音 | 正常 | A |
| 規則的なカチカチ音 | 異常の疑い | B |
| 金属が擦れる音・けたたましい音 | 故障の前兆の可能性 | B |
| ブーンと音が大きく揺れる | 置き場所・衝撃の確認 | D |
🔊 A. 正常な音と異音の区別
HDDは内部の円盤を高速で回転させる機械です。そのため、ある程度の音は正常な動作音です。次を区別の目安にしてください。
- 正常な音:電源投入時の低い回転音が鳴って安定する。読み書き中に短いアクセス音が間欠で鳴る。冷却ファン付きの製品なら、ファンの風切り音。
- 注意が必要な音:それまで鳴らなかった新しい音。規則的なカチカチ音の繰り返し。金属が擦れるような音。音量が徐々に大きくなっている。
- 区別のコツ:機械に慣れていなくても、「普段と違う」と感じた音は注意のサインです。判断に迷ったら、異音ありとして次の章に進むのが安全です。
SSDには回転部分がないため駆動音はほとんどありません。SSDの「音」はケージ内のファンや接触のことが多く、故障の判断は認識や転送の異常で行います(slow-transfer の記事)。
🛑 B. 異音がした時にすぐやること
1.書き込み・コピーを止める
進行中のコピー・同期・バックアップを中断します。書き込みを続けるほど、故障した時に失うデータが増えます。中断できない場合は、完了を待ってから止めてください。
進行中のコピー・同期・バックアップを中断します。書き込みを続けるほど、故障した時に失うデータが増えます。中断できない場合は、完了を待ってから止めてください。
2.安全な取り外しで接続を切る
タスクバーの「安全な取り外し」(Macでは取り出す)を実行してから、ケーブルを抜きます。手順の詳細はsafe-remove の記事を参照してください。
タスクバーの「安全な取り外し」(Macでは取り出す)を実行してから、ケーブルを抜きます。手順の詳細はsafe-remove の記事を参照してください。
3.衝撃と振動を止める
電源が入った状態での移動・持ち上げは避けてください。HDDは動作中に衝撃を受けると傷が広がります。机の上に置いて動かさないでください。
電源が入った状態での移動・持ち上げは避けてください。HDDは動作中に衝撃を受けると傷が広がります。机の上に置いて動かさないでください。
4.慌てて分解・振らせない
「直そうとして振る・叩く・分解する」は傷を悪化させます。分解は専門業者でない限り行わないでください。自力の分解は、メーカー診断や業者への依頼を難しくする場合もあります。
「直そうとして振る・叩く・分解する」は傷を悪化させます。分解は専門業者でない限り行わないでください。自力の分解は、メーカー診断や業者への依頼を難しくする場合もあります。
💾 C. データの退避(優先順位の決め方)
HDDがまだ認識するなら、異音が続く間に、大事なデータから退避します。この退避作業こそが、異音のHDDに対する最も有効な対応です。
1.退避する順位を決める
仕事の書類・他に持ち合わせのないデータ・写真などの記録を優先し、再ダウンロードや再作成ができるデータは後回しにします。すべてを一度に退避しようとすると、書き込みが続いてHDDの負担が増えるため、順位を付けて退避してください。
仕事の書類・他に持ち合わせのないデータ・写真などの記録を優先し、再ダウンロードや再作成ができるデータは後回しにします。すべてを一度に退避しようとすると、書き込みが続いてHDDの負担が増えるため、順位を付けて退避してください。
2.読めなくなる前に退避する
退避はHDDが読める間に行います。書き込みの負担を避けるため、読み出し中心で進めてください(デバイスへの書き込みは行わない)。退避先は別の外付けストレージか、パソコン内の空き容量(pc/storage-full の記事)を使います。
退避はHDDが読める間に行います。書き込みの負担を避けるため、読み出し中心で進めてください(デバイスへの書き込みは行わない)。退避先は別の外付けストレージか、パソコン内の空き容量(pc/storage-full の記事)を使います。
4.今後のバックアップ設計を変える
異音で異常が確認できた後も、同じHDDを唯一の保管場所にしません。バックアップの取り方はbackup の記事を参照してください。
異音で異常が確認できた後も、同じHDDを唯一の保管場所にしません。バックアップの取り方はbackup の記事を参照してください。
🧱 D. 環境の確認(電力・置き方・熱)
異音の原因が故障ではなく、環境側のことがあります。確認して改善するかを比較してください。
1.電力不足を確認する
ハブ経由の接続で回転が不規則になる・止まることがあります(power-shortage の記事)。パソコンのポートに直接差して比較してください。3.5インチの外付けHDDはACアダプターが必須の機種が多いです。
ハブ経由の接続で回転が不規則になる・止まることがあります(power-shortage の記事)。パソコンのポートに直接差して比較してください。3.5インチの外付けHDDはACアダプターが必須の機種が多いです。
2.置き場所と振動を確認する
机の振動・パソコン本体の振動が伝わると、音が大きく聞こえたり、共鳴したりします。柔らかい布やマットの上に置いて比較してください。
机の振動・パソコン本体の振動が伝わると、音が大きく聞こえたり、共鳴したりします。柔らかい布やマットの上に置いて比較してください。
3.熱を確認する
ケージが触れないほど熱いなら、冷却の問題です。放熱のよい場所に置き、直射日光と暖房器具の近くを避けてください。詳しくはheat の記事を参照してください。
ケージが触れないほど熱いなら、冷却の問題です。放熱のよい場所に置き、直射日光と暖房器具の近くを避けてください。詳しくはheat の記事を参照してください。
4.ケーブルの接触不良も疑う
接触不良で読み書きが止まり、音の変化が起きることがあります。別のケーブル・別のポートで比較してください(cable の記事)。
接触不良で読み書きが止まり、音の変化が起きることがあります。別のケーブル・別のポートで比較してください(cable の記事)。
🩺 E. メーカー診断と買い替えの判断
- メーカーの診断ツール:多くのHDDメーカーが、健康状態の確認ツールを公開しています。ただし、異音があるHDDへの長時間の診断は負担になることがあるため、必要なデータの退避が先です。
- 保証の確認:購入から数年内なら、交換・修理の保証が使えることがあります。保証書や購入履歴を確認し、メーカーに連絡する前に、データの退避を済ませてください。
- 物理故障が疑われる時は:異音の原因が物理的な故障なら、自力での回復は難しく、専門業者への依頼が現実的です。データの価値と依頼費用を見比べて判断してください。data-recovery の記事で判断の流れを説明しています。
- 買い替えの目安:交換した後も同様の異音が出る・数年使用している・退避のたびに読めない症状が増えているなら、lifespan の記事の判断基準で交換時期を決めてください。
よくある質問
外付けHDDから音がするのは故障ですか
一定の駆動音やファンの音は正常です。それまでなかった新しい音・規則的なカチカチ音・金属音は故障の前兆の可能性があるため注意してください(A)。
異音がするHDDでも使い続けられますか
データの退避が終わるまでの間だけにしてください。異音がある状態での長期使用は、突然読めなくなる可能性を高めます(C)。
HDDが読めなくなった後、自分で回復ソフトを使えますか
軽い論理的な破損なら救える場合があります。ただし物理的な故障が疑われる場合は動かすこと自体が傷を広げるため、メーカー診断や業者への相談が先です(E、data-recovery の記事)。
SSDにも異音がありますか
SSDには回転部分がないため駆動音はほとんどありません。SSDの音はファンや接触のことが多く、故障の判断は認識や転送の異常で行います(A)。
直らなかった時のために: 異音があるHDDへの対応は、書き込みを止める・データを退避するの2つが最優先です。data-recovery の記事の「書き込み禁止」の注意を読んでから、メーカーか業者に連絡してください。