公開 2026-09-21 / 最終更新 2026-09-21 / 検査の方法と基準

USBの転送が遅い時の直し方|規格の見分け方

ファイルのコピーに時間がかかる。外付けSSDなのに遅い。
原因は、ポート・ケーブル・機器の3つのうち、一番遅いもので決まります。
規格の見分け方から順に説明します。

まず検査(30秒) 🔒 入力は送信されません

直す前に、どこで止まっているかを確認すると、対処がすぐに決まります。
USB診断(無料)で状態を選んでください。

  • 認識しない・途中で切れる → 別の記事へ(not-recognizedpower-shortage
  • 使えるが遅い → この記事(A へ
  • 一応つながるが速度の確認がしたい → 測り方(D へ

🔌 USB診断を開く

規格の早見表

規格上限速度の目安1GBのコピーにかかる時間の目安
USB 2.0480Mbps約20〜30秒
USB 3.0 / 3.1 Gen1(3.2 Gen1)5Gbps約2〜4秒
USB 3.1 Gen2(3.2 Gen2)10Gbps約1〜2秒
USB4 / Thunderbolt20〜40Gbps1〜2秒未満

上限は規格の理論値です。実際の速度は機器・ケーブル・転送先の性能で下がります。目安として、外付けSSDなら3.0系以上、大容量の外付けHDDなら2.0でも実用になります。

🔍 A. 規格の見分け方

1.ポートの色とマークを見る
ポート内部が青ならUSB 3.0系のことが多く、黒・白は2.0系のことが多いです。ポートの横に「SS」のマークがある機種もあります。ただし色はメーカーの目安にすぎないため、確実なのはパソコンの仕様書での確認です。
2.デバイスマネージャーで確認する(Windows)
「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」に「USB 3.x」や「eXtensible Host Controller」の名前があれば、3系のポートがあります。機器を差した時に表示される名前からも、接続したモードが分かることがあります。
3.システムレポートで確認する(Mac)
「このMacについて → システムレポート → USB」で、差した機器の接続速度が表示されます。
4.機器とケーブルの規格も確認する
速度は、パソコンのポート・ケーブル・機器の3つのうち最も遅いもので決まります。外付けSSDでも、2.0のポートや古いケーブルを使うと2.0の速度しか出ません。

🧱 B. ボトルネックの探し方

遅い時は、3か所のうちどこが最も遅いかを特定します。比較で確定させます。

1.機器を別のポートに差して比較する
青いポート(3系)と他のポートで、同じファイルのコピー時間を比べてください。速度が変われば、ポート側の規格が影響しています。
2.ケーブルを変えて比較する
機器に付属していたケーブル・3.x対応の表記があるケーブルに替えてください。cable の記事で説明する通り、充電専用ケーブルでは転送自体ができません。見た目が同じでも中身が違うケーブルは珍しくありません。
3.機器の性能を疑う
ポートとケーブルを変えても遅い場合、機器そのものの性能です。USBメモリは規格より機器単体の性能差が大きく、安価なものでは書き込みが数十MB/s程度になることがあります。
4.転送先も確認する
パソコン内のディスクの空き容量が少ないと、書き込みが遅くなります。容量不足の対処はpc/storage-full の記事を参照してください。

🛠️ C. 無料で試す対処の順番

1.ハブを外して直接差す
ハブ経由の接続では、他の機器と帯域を分け合い、速度が下がります。大容量の転送をする時は、機器をパソコンのポートに直接差してください。
2.同時接続を減らす
外付けストレージと充電中のスマホを同じハブに差していると、転送速度が落ちます。転送中は他の機器を外してください。
3.ポートを変える
デスクトップなら背面のポート(マザーボード直結)の方が安定していることが多いです。ノートパソコンなら、仕様書で3系・USB4対応のポートを確認してください。
4.ファームウェアとドライバーの更新
外付けストレージのメーカーサイトでファームウェアの更新がないか確認してください。パソコン側のドライバーの更新はdriver の記事を参照してください。
5.疲労・劣化の可能性を確認する
数年使ったUSBメモリは、書き込み性能が落ちることがあります。別の機器で同じ速度なら、機器の寿命を疑ってください。寿命の判断はlifespan の記事を参照してください。

⏱️ D. 転送速度の測り方

正確な計測ツールもありますが、最初はコピーの時間で十分に判断できます。

1.1GB程度のファイルでコピー時間を測る
大きめのファイル(動画1本など)をデバイスにコピーし、ストップウォッチで時間を計ります。時間(秒)で1GBを割ると、速度の目安(GB/s)が出ます。
2.読みと書き込みを分けて見る
デバイスからの読み出し(デバイス→パソコン)と書き込み(パソコン→デバイス)は速度が違います。書き込みの方が遅い機器が多いです。
3.小さいファイルが多いと遅いのは正常
写真や文書など小さいファイルが数千個ある時は、大容量1個の転送よりずっと時間がかかります。速度低下ではなく仕様どおりの挙動です。
4.測定結果の解釈
測った速度が規格の上限の7〜8割程度なら正常です。それより大幅に遅い時は、Bの比較でボトルネックを探してください。

💰 E. 構成を見直す判断

よくある質問

USBの規格ごとの速度の目安を教えてください

USB 2.0は480Mbps、3.0/3.1 Gen1は5Gbps、3.1 Gen2は10Gbpsが上限の目安です。実際の速度は機器とケーブルの能力で下がります(A)。

ポートがUSB 3.0かどうか見分ける方法はありますか

ポート内部の色が青なら3.0系のことが多いです。確実なのは仕様書での確認か、デバイスマネージャー・システムレポートでの確認です(A)。

ケーブルで速度が変わりますか

変わります。2.0対応のケーブルでは高速機器でも2.0の速度しか出ません。充電専用ケーブルは転送自体ができません(Bcable の記事)。

転送速度の測り方を教えてください

1GB程度のファイルをコピーして時間を測ります。小さいファイルが多い時は遅く見えますが、それは仕様どおりの挙動です(D)。

複数の機器を同時に使うと遅くなりますか

なります。ハブの帯域を分け合うためです。大量の転送をする時は、機器をパソコンのポートに直接差してください(C)。

直らなかった時のために: USB診断の結果(測った速度と使用しているポート・ケーブル)をメモしてからサポートに連絡すると、状況説明が一度で伝わり、やり取りが早く進みます。