USB Type-Cが使えない・充電だけできる時の直し方
充電はできるのに、データ転送ができない・モニターに映らない。
Type-Cは同じ形でも中の配線(モード)が違うため、端子とケーブルが対応していない機能は動きません。
30秒の切り分けから、お金のかからない対処の順に説明します。
パソコンが機器を認識しているかを先に確認すると、原因が半分に絞れます。
USB診断(無料)で、認識の状態を確認してください。
原因の早見表
| 症状 | 多い原因 | 読む場所 |
|---|---|---|
| 充電だけできる・データが通らない | 充電専用のケーブル・非対応の端子 | A・B |
| モニターに映らない | 端子かケーブルが映像出力に非対応 | C |
| 転送が極端に遅い | 速度の規格が低いケーブル・端子 | D |
| スマホが認識しない | スマホ側のUSBモードが充電のみ | E |
| 別のケーブルでも直らない | 端子の不調・ドライバ | F |
🔌 A. まず別のケーブルで切り分ける
Type-Cのケーブルは、充電専用のものが市販されていて、見た目では判別できません。これが「充電だけできる」の最大の原因です。
スマホに付属していたケーブル、またはデータ転送対応と表記のあるケーブルに替えてください。別のケーブルで動くなら、使っていたケーブルが原因です。
ケーブルのパッケージや本体には、対応内容(データ転送・映像出力・充電の出力)の表記があります。これまで使っていたケーブルの表記を確認すると、原因の確定が早くなります。詳しい見分け方はUSBケーブルの見分け方にあります(執筆予定)。
パソコンにType-Cの端子が複数ある場合は、別の端子に挿し替えます。端子によって対応する機能が違う機種があります(次の章で確認します)。
🔎 B. 端子とモードを確認する
パソコン側のType-C端子も、機能が端子ごとに違うことがあります。
パソコンの端子の近くに、小さなマークが印刷されていることがあります。雷のマーク(Thunderbolt対応)、映像のマーク(映像出力対応)、Dマーク(DisplayPort)などです。マークが無い端子は、充電と基本的なデータのみの可能性があります。正確な対応は、パソコンメーカーの仕様ページで確認してください。
USB診断を開き、機器がパソコンに見えているか確認します。認識していないなら、ケーブルか端子のモードです。認識しているのに動かないなら、機器側の設定やドライバです。
Type-Cに限らず、USB機器が認識しない時の対処(別のポート・再起動・ドライバ)は、USB機器が認識しない時の直し方にあります。この記事と合わせて確認してください。
🖥️ C. 映像出力(モニター接続)の場合
Type-Cからモニターに映すには、パソコンの端子・ケーブル・モニター側の入力の3点が映像に対応している必要があります。
端子に映像のマークが無い場合、映像出力に対応していない可能性があります。マークが無い端子でも対応している機種はありますが、確実なのはメーカーの仕様ページでの確認です。
充電専用のケーブルでは映像は送れません。映像出力対応と表記のあるケーブル、またはType-C→HDMI変換アダプタで試してください。
モニターの入力切替(HDMI・DisplayPort・USB-Cなど)を、つないだ入力に合わせてください。映らない時の対処はモニターが映らない時の直し方に詳しい手順があります。
ドック(ハブ)経由で映す場合、ドック自体が映像出力に対応している必要があります。ドックの仕様と認識の問題はドッキングステーションが認識しない時の直し方にあります。
⏱️ D. 転送が遅い時(速度の規格)
Type-Cのデータ転送は、端子とケーブルの両方の速度規格で決まります。
同じType-Cでも、速度の規格に幅があります。外付けストレージの転送が遅い時は、端子・ケーブル・機器の3点のうち、規格が低いものが足を引っ張ります。3点の表記を確認してください。外付けストレージの速度の詳細は転送が遅い時の直し方にあります(執筆予定)。
高速転送を目的とする場合、端子に雷のマークがあるか・ケーブルがThunderbolt対応かを確認します。どちらか一方が非対応でも、速度は低い側に合わせられます。
📱 E. スマホとパソコンをつなぐ場合
スマホをパソコンにつないで認識しない時は、スマホ側の設定を確認します。
スマホをつなぐと、通知画面に「この端末をUSBで充電中」のような表示が出ます。これを「ファイル転送」(ファイルを転送する・MTP)に変えると、パソコンからスマホのファイルが見えるようになります。充電のみのモードでは、パソコン側に認識されません。
ロック中はファイル転送が始まらない仕組みの機種があります。画面を開いた状態で、パソコン側の認識を確認してください。
充電専用のケーブルでは、モードを変えても転送ができません。データ対応のケーブルに替えてください。
🛠️ F. それでも直らない時
同じケーブル・同じ端子で、別の機器(別のスマホ・別のパソコン)を試します。動く機器があるなら、問題は機器ごとの組み合わせかドライバです。どこでも動かないなら、ケーブルか端子の故障が考えられます。
パソコンを再起動すると、端子の状態が組み直されることがあります。それでも反映されないなら、デバイスマネージャーで該当の機器の表示を確認し、USBドライバの入れ直し(執筆予定)に進みます。
端子そのものが動かない場合は、パソコン側の故障の可能性があります。保証の期間内ならメーカーに連絡してください。症状(どのケーブルでも・どの機器でも認識しないこと)を伝えると、やり取りが早く進みます。
よくある質問
充電はできるのにデータ転送ができません
Type-Cの端子は同じ形でも中の配線(モード)が違うため、充電専用のケーブルやデータ非対応の端子では、充電だけが可能な状態になります。データ対応が確実なケーブルに替え、別の端子も試してください(A の手順)。
Type-Cの端子とケーブルには種類がありますか
あります。同じType-Cでも、データの速度・映像出力・充電の出力が端子とケーブルごとに違います。パッケージや本体の表記、パソコンの端子の横のマークで対応内容を確認できます(B の手順)。
スマホとパソコンをつないでも認識しません
スマホ側のUSBモードが充電のみになっていることがあります。通知画面から「ファイル転送」を選び、画面をロック解除した状態で確認してください(E の手順)。それでも認識しないなら、充電専用ケーブルの可能性があるためケーブルを替えてください。
Type-Cからモニターに映りません
映像出力は、パソコンの端子・ケーブル・モニター側の入力の3点が対応している必要があります。端子の横のマークを確認し、映像対応のケーブルか変換アダプタで試してください(C の手順)。ドック経由ならドックの仕様も確認します。
Type-CとUSB-Cは違うものですか
Type-CとUSB-Cは同じ端子の形を指します。ただし形状が同じでも、中の性能(データの速度・映像出力・充電の出力)は機器ごとに違うため、「Type-Cだから何でもできる」わけではありません。用途に合わせて、対応表記を確認して選んでください。