Bluetoothのバージョンの違いと相性の調べ方
Bluetooth機器が繋がらない、途中で切れる。バージョンの違いを疑っている。
ただし、バージョンの違いだけで繋がらないことは少なく、設定や電波の状態が原因のことも多いです。
対処の順番に沿って、安く直る方法から確認します。
直す前に、どの段階で止まっているかを確認すると、対処がすぐに決まります。
Bluetooth診断(無料)で、繋がらない・途中で切れる・音が途切れるの中から状態を選んでください。
- 項目に出てこない・ペアリングできない → 接続の問題(not-showing の記事へ)
- 一応繋がるが途中で切れる・音が途切れる → この記事で相性と設定を確認(C へ)
- バージョンが分からない → 確認方法(B へ)
症状の早見表
| 症状 | 多い原因 | 読む場所 |
|---|---|---|
| 機器が項目に出てこない | ペアリングの未実行・パソコン側の設定 | not-showing の記事 |
| 繋がるが途中で切れる | 電波の干渉・省電力設定・相性 | C |
| 音が途切れる・遅い | バージョン差・通信方式の違い | B・C |
| 何をしても不安定 | アダプターの故障・機器の相性 | E・F |
📶 A. バージョンが関係する症状とは
Bluetoothは2000年頃に登場してから何度か更新されており、現在は Bluetooth 5.x 系が主流です。前のバージョンとの互換性が原則として保たれているため、バージョンが違うだけで繋がらないことは少ないですが、次のような症状ではバージョン差や通信方式の違いが関係することがあります。
- 繋がるものの、数分で一度切れ、再接続を繰り返す
- 音が出るが途切れやすい、距離が近くても途切れる
- データ転送が極端に遅い(機器によっては数分の差になる)
- 省電力の通信方式(Bluetooth LE)しか持たない機器に、対応していない古いパソコンが接続できない
これらはバージョンだけでなく、Wi-Fiとの電波干渉や省電力設定でも起きます。まずはBで自分の機器のバージョンを確認し、Cで症状との関係を見分けます。
🔍 B. 自分の機器のバージョンを確認する
デバイスマネージャーを開き、「Bluetooth」の中にあるアダプター名を右クリックして「プロパティ」を選びます。「詳細」タブの親ノード(プロパティ)から名前を表示すると、バージョンを示す「LMP」の番号が確認できることがあります。LMPの番号とバージョンの対応は、メーカーや公開情報で調べられます。
Appleメニューの「このMacについて」から「システムレポート」を開き、「Bluetooth」の項目を見るとバージョンの情報が表示されます。
機器本体の包装や説明書、メーカーの仕様ページに「Bluetooth 5.3」のような表記があります。表記が見つからない場合は、型番で検索してください。
オーディオ機器は主にClassic方式、スマートタグや一部のセンサー機器は省電力のLE方式を使います。LE専用の機器は、LEに対応していない古いアダプターでは接続できません。仕様ページに「BLE」「LE」の表記がないか確認してください。
🧭 C. 相性が悪い時の症状と見分け方
「相性が悪い」とは、どちらか一方が壊れているわけではないのに、組み合わせによって動作が不安定になる状態です。見分けるには、別の組み合わせで比較するのが最も確実です。
同じパソコンに、別のBluetooth機器(スマホ用イヤホンなど)を繋いでください。別の機器なら安定するなら、パソコン側のBluetoothは正常で、機器の組み合わせが原因の可能性が高くなります。
問題の機器を、スマホや別のパソコンに繋いでください。スマホでは安定するのにパソコンで不安定なら、パソコン側の設定やアダプターが原因寄りです。
BluetoothとWi-Fiの2.4GHz帯は同じ電波帯を使うため、ルーターの近くでは干渉することがあります。パソコンとルーターの距離を離す、機器とパソコンの間に金属や身体を挟まない、で改善するか確認してください。
Windowsの電源オプションでUSBデバイスの省電力設定、デバイスマネージャーの Bluetooth アダプターの「電力の管理」タブで省電力の許可が原因になることがあります。チェックを外して比較してください。
🛠️ D. 対処の順番(無料のものから)
費用のかからない対処から順に試します。多くの場合、この順番で改善が見つかります。
設定から機器のペアリング情報を削除し、パソコンと機器の両方の電源を入れ直して、もう一度ペアリングします。古い接続情報が残っていると不安定になることがあります。
パソコンの再起動だけで直ることがあります。USBのドングル型アダプターを使っている場合は、抜き差しも有効です。
アダプターのメーカーのサイトから最新のドライバーを入れます。Windows Updateで入るものより、メーカー版の方が改善するケースがあります。手順はUSBドライバの入れ直しの記事も参考になります。
Cの比較方法で、パソコン側と機器側のどちらが原因寄りかを確定させます。ここまでで原因の片方に絞れているはずです。
🔌 E. 送信機(ドングル)で切り替える
パソコン側のBluetoothが古い・不安定な場合、USBドングル型の送信機を使うとパソコンに新しいBluetooth通信を追加できます。数百円〜千円台で手に入り、故障品の買い替えより安く試せます。
Bluetooth 5以上に対応したものを選ぶと、省電力機器(LE)にも対応しやすいです。オーディオ機器で使うなら「A2DP対応」の表記も確認してください。
ドングルを差したままパソコン内蔵のBluetoothも有効だと、通信が混ざることがあります。デバイスマネージャーで内蔵のアダプターを無効化してから、ドングルでペアリングし直してください。
ドングルでも不安定なら、機器本体の故障か、その機器との根本的な相性です。Fで判断します。
💰 F. 買い替えの目安
次のような場合は、パソコンのBluetoothアダプター(ドングル)か、機器本体の買い替えを検討します。
- 複数の機器で同じパソコンとの組み合わせだけが不安定(パソコン側のアダプターが原因寄り)
- ドングルに切り替えても同じ症状が続く(機器本体が原因寄り)
- 機器が保証期間内なら、まずメーカーに連絡してください。保証が使えない場合は、機器の価格とドングルの価格を比べて、安い方から試すのが現実的です。
よくある質問
Bluetoothのバージョンが古いと何が起きますか
繋がらない・途中で切れる・音が途切れる・速度が遅いといった症状が出ることがあります。ただしバージョンの違いだけで繋がらないことは少なく、Cの方法で電波干渉や省電力設定も確認してください。
パソコンのBluetoothのバージョンを確認する方法はありますか
Windowsならデバイスマネージャーのアダプターのプロパティ、Macならシステムレポートから確認できます(Bの手順)。機器側はメーカーの仕様ページで確認してください。
バージョンが違う機器同士は繋がりませんか
原則として前のバージョンとの互換性が保たれているので繋がります。繋がらない場合は、ペアリング情報の削除と再登録、環境の比較(Dの手順)で別の原因を探してください。
Bluetooth 5とLEはどう違いますか
Bluetooth 5は速度と距離が改善された規格で、LEは省電力向けの通信方式です。LE専用の機器は、LEに対応していない古いアダプターでは接続できません(B-4)。
USBのドングル(送信機)を使うと直りますか
パソコン側のBluetoothが不安定な場合の切り替えとして有効なことがあります(Eの手順)。ただし機器との相性の問題がすべて解消するとは限りません。