マイクから自分の声がエコーして返る時の直し方
話すと自分の声が返って聞こえる。相手の声が二重に聞こえる。
エコーの原因は、スピーカーの音をマイクがもう一度拾っていることがほとんどです。
お金のかからない対処から順に説明します。
マイクが正常かどうかを先に確かめると、原因が半分に絞れます。
マイクテスト(無料)を開いて、声が入るか(メーターが動くか)を確認してください。
原因の早見表
| 症状 | 多い原因 | 読む場所 |
|---|---|---|
| 話すと自分の声が返って聞こえる | スピーカーの音をマイクが拾っている | A |
| 相手の声が二重・遅れて聞こえる | 相手側のスピーカー音を相手のマイクが拾っている | E |
| イヤホンなのにエコーする | マイクの選択・2台の同時接続 | B |
| 声が大きい時にだけ返る | マイクの入力音量が大きすぎる | B の 3 |
| 設定を全部見ても直らない | 機器の接続不良・他アプリの専有 | D |
🔊 A. エコーの仕組みと一番早い対処
エコーとは、スピーカーから出た音が、遅れてもう一度マイクに入る現象です。会議アプリが音を拾って相手に送るまでの時間が長いほど、「返って聞こえる」感覚が強くなります。
スピーカーで会議をしていると、相手の声や自分の声が部屋の中をまわって、マイクに再び入ります。有線のイヤホンに変えるだけで、この流れが断たれることがほとんどです。仕事用の会議なら、イヤホンは必携の機材といえます。
スピーカーの音量を下げ、マイクから少し離すと、拾う音が小さくなります。ノートパソコンの内蔵スピーカーと内蔵マイクは距離が近いので、特に影響が出やすい構造です。
同じ部屋でパソコンとスマホが同じ会議に入っていると、1台のスピーカー音がもう1台のマイクに入り、強いエコーになります。参加していない1台をミュートするか、会議から退出させてください。
⚙️ B. マイクの選択と音量を見直す
イヤホンを使っているのにエコーが残る時は、選ばれているマイクと音量を確認します。
会議アプリのマイクの選択(Zoomならマイクアイコン横の「∧」)を開き、使いたい機器の名前が選ばれているか見てください。ヘッドセットのイヤホンを使っているのに内蔵マイクが選ばれていると、ヘッドセットのスピーカーの音を内蔵マイクが拾ってエコーになります。
Bluetooth機器は、同じ名前の項目が2つ表示されることがあります。1つずつ選んで声を試し、反応するほうが正解です。
入力音量が最大に近いと、部屋の反響音まで拾ってエコーが強くなります。7〜8割に下げて比較してください。声が小さいと困る場合は、口元にマイクを近づけるほうが、音量を上げるより綺麗に拾えます。
アプリ側の自動音量調整が、反響音を拾った分を増やしてしまうことがあります。調整が安定しない場合はオフにして手動で合わせます。
💻 C. 会議アプリ側の設定
会議アプリはエコーを減らす機能を持っています。ただし、機器の状態が前提になります。
Zoom のオーディオ設定の「詳細」には、エコーキャンセルやオリジナルサウンドに関する項目があります。エコーが消えない時は、オリジナルサウンド系の設定をオフに戻して比較してください。普段使わない設定は、最初にオフから始めるのが安全です。
設定を変えたら、一度アプリを終了して開き直します。音の設定は再起動後に反映されることが多いです。
🔄 D. それでも直らない時
A〜Cで直らない時は、マイク自体や接続を疑います。ここも、お金のかからない順です。
Bluetoothの切り替えが失敗して、音の出力と入力が別々の機器になっていることがあります。Bluetoothを一度切ってつなぎ直すか、有線のイヤホンで試してください。Bluetoothイヤホンの音質が悪い時の直し方にも詳しい対処があります。
録音アプリや通話アプリが先にマイクを掴んでいると、動作が変になることがあります。マイクを使いそうなアプリを終了し、パソコンを再起動してから会議だけを開いてください。
👥 E. 原因が自分か相手かを見分ける
複数人で会議をしている時、「誰の環境がエコーの原因か」を見分ける方法があります。
エコーが強く聞こえる瞬間に、誰が話しているか(発言している画面が開くか)を確認します。同じ人の時に必ず強いなら、その人の環境が原因の可能性が高いです。
参加者に協力してもらい、1人ずつミュートしてエコーが消えるか確認します。消えた人の環境に原因があります。本人にこの記事のAとBを伝えると対処が早く済みます。
エコーは、部屋の広さ・反響・スピーカーの位置でも変わります。壁に囲まれた部屋より、反響しやすい部屋で強く出やすい構造です。原因の人にイヤホンの使用を案内するのが実用的な対処です。
よくある質問
相手から「自分の声が返って聞こえる」と言われました
マイクが部屋の音を拾っている状態です。スピーカーから出た音が遅れてマイクに入っています。有線のイヤホンに変えるのが一番早い対処です(A の手順)。イヤホンが無い場合は音量を下げてマイクから離し、同じ部屋に参加している2台目がないかも確認してください。
イヤホンを使っているのにエコーします
選ばれているマイクが内蔵マイクになっていないか、Bluetoothの切り替えが失敗している可能性があります。マイクの選択を見直し(B の手順)、直らない場合はBluetoothをつなぎ直すか有線で試してください(D の手順)。同じ会議に2台目の機器が参加していないかも確認してください。
エコーはマイクが壊れているせいですか
マイクの故障が原因であることは少なく、部屋の音の拾い方と設定で起こることがほとんどです。マイクテストで声が入るなら、マイク自体は正常です。エコーはマイクが正常だからこそ起こる現象でもあります。
エコーキャンセル機能はありますか
会議アプリはエコーを減らす機能を持っています。ただし、設定や機器の状態によって効きにくいことがあります。イヤホンの使用とマイクの選択の見直しが先です(C の手順)。
一人だけエコーがひどい場合もありますか
あります。参加者のうち一人の環境が原因で、全員にエコーが聞こえることがあります。エコーが強い瞬間の話者を記録し、1人ずつミュートして試すと原因の人物を特定できます(E の手順)。原因の人にイヤホンの使用を案内するのが実用的です。