公開 2026-09-21 / 最終更新 2026-09-21 / 検査の方法と基準

プリンターの印刷色がおかしい時の直し方

印刷したら、画面の色と明らかに違う。緑が黄色っぽい、特定の色だけ飛んでいる。
原因は、目詰まり・用紙と印刷の設定・色の管理方法のどこかにあります。
確認の順番を説明します。

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症状の形で、対処が変わります。
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  • 特定の色がまったく出ない → 目詰まりの確認(A へ
  • 色味全体がおかしい・薄い・濃い → 設定の確認(B へ
  • 画面と印刷の色が違う(故障ではない) → 色の管理(C へ

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🖌️ A. 特定の色が出ない:目詰まりの確認

印刷はできているのに、ある色だけが飛んでいる・まったく出ない場合は、その色のインクが紙に届いていません。ノズルチェックで原因の色を特定するのが最初の一歩です。

1.ノズルチェックでどの色か特定する
プリンターの操作パネルまたはパソコンの設定画面からノズルチェックを実行し、チェック用の模様を印刷します。模様は色ごとに並んでいるため、どの色の部分に白い抜けがあるかで、原因の色が分かります。赤が出ない場合でも、実際にはマゼンタかイエローのどちらかが詰まっていることが多く、目で見るだけでは判別できません。ノズルチェックは確実な方法です。
2.クリーニングを2〜3回実行する
抜けている色のクリーニングを実行します。1回で直らない場合は2〜3回繰り返します。終わるごとにノズルチェックで確認し、改善の傾向を見てください。改善が見えていれば、もう数回で完全に直ることが多いです。逆に、2〜3回やっても全く変化がない場合は、次の方法に進んでください。
3.カートリッジの装着と残量を確認する
その色のカートリッジが正しく装着されているか、残量が足りているか確認します。残量が少ないと、その色だけ飛ぶことがあります。一度取り外して挿し直し、端子に指で触れないように注意してください。新しいカートリッジに替えると直ることが多いです。
4.ロングクリーニングを使う
通常のクリーニングで直らない場合は、ロングクリーニング(強いクリーニング)があるか確認してください。インクを多く消費しますが、頑固な詰まりには効果があります。メーカーが推奨する手順に従ってください。効果がない場合は、カートリッジ交換か本体の相談に進みます。

私の環境でも、緑のグラフが黄色っぽく出て困ったことがあり、ノズルチェックでシアンの途切れを確認して、クリーニング2回で元の色に戻りました。色が変わる症状は、意外と目詰まりが原因です。

⚙️ B. 色味全体がおかしい・薄い・濃い時:設定の確認

インクは出ているのに、全体の色味がおかしい・薄い・濃い場合は、インクの詰まりではなく設定の問題が多いです。印刷設定を見直してください。

1.用紙の種類を実際の紙に合わせる
印刷設定で選んだ用紙の種類が、実際に入れている紙と違うと、インク量が合わず色が薄すぎたり濃すぎたりします。普通紙なのに「写真紙」を選ぶと、インクが多すぎて滲み、色が濃くなります。逆に写真紙なのに「普通紙」を選ぶと、色が薄く出ます。設定を実際の紙に合わせてください。
2.モノクロ・セピア設定になっていないか確認する
印刷設定が「モノクロ」や「セピア」になっていないか確認します。過去に設定したものが、次の印刷にも残っていることがあります。設定画面で「カラー」を選び直してください。
3.ドライバーの設定を一度「標準」に戻す
カスタム設定(彩度やコントラストを自分で調整した設定)を使っている場合は、一度「標準」に戻して印刷します。設定の組み合わせが原因で、色がずれることがあります。戻して直るなら、設定の見直しが必要です。
4.カートリッジの残量と寿命を確認する
残量が少ないと、全体の色が薄く出ることがあります。また、長期間使ったカートリッジは、中のインクが変質して色味が変わることがあります。新しいカートリッジに替えて試してください。

設定を直しても直らない場合は、ヘッドの目詰まりが軽く残っている可能性があります。Aのノズルチェックで確認してください。

🖥️ C. 画面と印刷の色が違う時(故障ではない)

画面と印刷で色が違うのは、多くの場合故障ではなく、表示と印刷の仕組みの違いによるものです。完全に一致させることは難しいですが、ずれを小さくすることはできます。

1.仕組みの違いを理解する
画面は光で色を出し、プリンターはインクを紙に乗せて色を出します。光で出せる鮮やかな色は、インクでは再現できません。特に、蛍光色や強い原色は、印刷するとくすんで見えます。逆に、印刷の方がしっかり見える場合もあります。これは故障ではないため、直す対象ではありません。
2.カラーマネジメントを一つにまとめる
アプリ側(写真編集ソフトなど)とプリンターのドライバーの両方で色を調整すると、二重に補正がかかって色がずれます。仕事で色を合わせる場合は、どちらか一方にまとめてください。一般的な利用なら、プリンター側の「プリンターが色を管理」の設定で問題ないことが多いです。
3.プリンター側の色補正を使う
ドライバーの設定で「プリンターの色補正を使用」を選ぶと、プリンター側が色を自動で調整してくれます。写真を印刷する場合は、これが便利です。まずこの設定で印刷して、ずれの程度を確認してください。
4.試し印刷で確かめる
仕事で色を合わせる必要がある場合は、本番用の紙と同じ種類の紙で、試し印刷を1枚行ってから本番を印刷してください。紙の種類によって色の見え方が変わるため、本番と同じ紙で確認するのが確実です。

写真の色合わせが仕事の場合は、モニターの校正(キャリブレーション)も検討してください。この記事は、色がまったく出ない故障を主な対象にしています。

よくある質問

印刷した色が、画面の色と違うのは故障ですか

いいえ、完全に一致しないのが普通です。画面は光、プリンターはインクで色を出すため、仕組みが違います。ただ、特定の色がまったく出ない場合は目詰まりやカートリッジの可能性があるため、ノズルチェックで確認してください。

ノズルチェックの模様が途中で切れています

その色が目詰まりしている可能性があります。クリーニングを実行して、もう一度ノズルチェックで確認してください。2〜3回で直らない場合は、ロングクリーニングやカートリッジ交換を検討してください。

赤いはずのものがオレンジっぽく出ます

赤は、マゼンタとイエローのインクが混ざって出ます。どちらか一方のカートリッジが少ないか、目詰まりしている可能性があります。ノズルチェックでどちらの色が抜けているか確認してください。

写真だけ色がずれます

写真編集アプリ側のカラーマネジメントとプリンター側の設定が重なってずれることがあります。どちらか一方にまとめてください。一般的には、プリンター側の色補正を使うのが簡単です。

純正インクに替えたら色が直りました

互換インクでは、色味や濃度が純正と違うことがあります。色味を重視する場合は純正を使うのが確実です。逆に、文書印刷が中心なら、互換品で十分な場合もあります。

直らなかった時のために: プリンター診断の結果(症状の形と頻度)をメモしてからメーカーに連絡すると、状況説明が一度で伝わります。インクがあるのに印刷されない場合は、インク残量があるのに印刷できない時の対処も参考になります。