公開 2026-09-21 / 最終更新 2026-09-21 / 検査の方法と基準

印刷がかすれる・薄い・線が入る時の直し方

印刷したら文字が薄い。白い線が入る。一部だけ色が出ない。
原因は、インクが出る部分(ヘッド)・用紙の設定・インク残量のどこかにあります。
インクを消費しない確認から順に説明します。

まず検査(30秒) 🔒 入力は送信されません

直す前に、症状の種類を整理すると、試す順番が決まります。
プリンター診断(無料)で、かすれ・線・色抜けのどれに近いかを選んでください。

  • 全体が薄い・白い線が入る → ヘッドの不調(A へ
  • 文字は出るのににじむ・裏うつりする → 用紙の問題(B へ
  • 印刷の途中から薄くなる・変な音がする → インクや本体の問題(C へ

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原因の早見表

症状もっとも多い原因読む場所
全体が薄い・白い線が入るヘッドの目詰まり(インクが乾いた)A
にじむ・裏うつりする用紙の種類の設定違いB
印刷の途中から薄くなるインクの残量不足C
設定では濃いのに実際は薄い印刷の濃さ設定・省エネ印刷D
何をしても直らないヘッドの寿命・本体の故障E

💧 A. ヘッドの不調を直す(クリーニング)

白い線が入る・一部だけ色が出ない場合は、インクが出る穴(ノズル)が詰まっていることが多いです。長い期間印刷していない時に起きやすい症状です。

1.ノズル点検パターンを印刷する
プリンター本体の操作パネルや、パソコンの印刷設定の画面から「ノズルチェック」を実行します。縦線の一覧が印刷されます。線が抜けている色と場所が、そのまま詰まりの場所です。
2.ヘッドクリーニングを実行する
点検で線が抜けていたら、クリーニングを実行します。終わったらもう一度ノズルチェックを印刷して、直ったかを確認します。クリーニングは1〜2回で止めるのが基本です。インクを多く消費するため、連続で実行しないでください。
3.強力クリーニング・ヘッド冲洗を試す
1〜2回で直らない場合は、数時間以上待ってからもう一度試すか、メニューにある強力クリーニングやヘッド冲洗(インクを押し出して詰まりを流す操作)を実行します。インクの消費が大きい操作なので、実行前に残量を確認してください。
4.長い期間使っていない場合
数ヶ月印刷していない機器は、ヘッドの先でインクが乾いて固まっています。数回のクリーニングで直らないこともあります。まずは通常のクリーニングと冲洗を試し、直らなければEへ進んでください。

📄 B. 用紙の設定と種類を確認する

文字がにじむ・色がにじむ・用紙がしわになる場合は、ヘッドではなく用紙側の原因です。

1.用紙の種類の設定を見比べる
印刷の画面で選ぶ「用紙の種類」が、実際に入れている用紙と同じか確認します。普通紙なのに「写真用」を選ぶと、インクが多すぎてにじみます。写真用紙なのに「普通紙」を選ぶと、色が出きらず薄くなります。
2.印刷の濃さ設定を確認する
「ドラフト」や「トナー節約」といった印刷モードを選ぶと、インクの量を減らして薄く印刷します。かすれた文書が作れない時は、この設定になっていないか確認してください(Dも参照)。
3.用紙自体の状態を確認する
湿った用紙や、うねった用紙はにじみと紙送りの乱れの原因です。封を開けた用紙は乾いた場所で保管し、しわのあるものは使わないでください。ローラーに粉が付くタイプの用紙も、紙送りのずれの原因になります。
4.裏面の確認
裏うつりが気になる時は、いったん普通紙の別の枚数で試し、用紙の厚さ設定を変えると改善することがあります。両面印刷の場合、裏面にうつるのは仕様上起こることがあります。

🎨 C. インク残量と本体の状態を確認する

1.残量表示を確認する
本体の画面や、パソコンの印刷設定の画面でインクの残量を確認します。残量表示は目安であり、実際の残りとずれることがあります。表示が少なくなっていたら、交換を検討してください。
2.途中から薄くなる場合
1枚目は濃いのに、数枚目から薄くなる場合は、インクの供給が追いついていない可能性があります。大量の印刷を続けると、本体が印字速度を落として対応することがあります。少し待ってから再開してください。
3.変な音がする場合
印刷中にガタガタという音がする場合は、紙送りのローラーや部品の不調です。用紙を取り出し、電源を入れ直してから、少数の枚数で試してください。音が続く場合はEへ進んでください。
4.純正と互換インクの見分け方
互換インクを使うと、色味が変わったり、ヘッドの詰まりが起きやすくなったりすることがあります。色味の急な変化は、インクの種類を変えたタイミングと重なっていないか確認してください。

⚙️ D. 印刷設定(濃さ・色)を確認する

プリンター本体は正常でも、パソコン側の設定で薄く印刷されていることがあります。

1.印刷の濃さの設定を確認する
印刷の画面の「詳細設定」や「印刷品質」で、濃さの設定を確認します。省エネやトナー節約のモードが選ばれていると、薄く印刷されます。通常の設定に戻して試してください。
2.白黒印刷になっていないか確認する
モノクロ印刷の設定になっていると、色が一切出ません。写真や図表が印刷されない時は、この設定を確認してください。
3.PDFや文書ソフト側の設定も確認する
文書ソフトやPDFの表示ソフト側にも、印刷の濃さや色の設定があることがあります。プリンターの設定を変えても直らない場合は、ソフト側の印刷設定を確認してください。

🛠️ E. それでも直らない時:保証と買い替え

1.クリーニングを試しても直らない場合
強力クリーニングや冲洗を試しても直らない場合は、ヘッドの寿命が考えられます。ヘッドが本体と一体の機種は修理費が高くなることがあります。ヘッドとインクカートリッジが別の機種は、ヘッドだけの交換で直ることがあります。
2.保証と修理費を確認する
購入から1年以内なら保証が使えることが多いです。保証書や購入履歴を確認してください。修理に出す前に、見積もりと新品の価格を見比べてください。数年使った機種は、買い替えの方が現実的なことが多いです。
3.買い替えを検討する時の確認点
新しい機種を選ぶ時は、Wi-Fiに対応しているか、スマホから印刷できるか、使っているパソコンのOSに対応しているかを確認してください。インクの種類が続く機種かどうかも、長い期間の費用に影響します。

よくある質問

クリーニングをしてもかすれが直りません

ヘッドクリーニングは1〜2回で止めて様子を見てください。インクを多く消費するため、連続で実行するとインクが早くなくなります。数時間待ってからもう一度試すか、強力クリーニングやヘッド冲洗を検討してください(Aの手順)。

インクは残っているのに、かすれます

残量表示は目安であり、実際には少なくなっていることがあります。また、長い期間印刷していないとヘッドの先でインクが乾き、残量があっても出にくくなります。クリーニングを試してください(Aの手順)。

特定の色だけ出ません

その色のヘッドに不調がある状態です。クリーニングで直らない場合は、ノズル点検パターンを印刷して、どの色のどの部分が出ていないかを確認してください(Aの手順)。

線が入るのは用紙のせいでもありますか

あります。用紙の種類の設定が実際と違うと、インクの量が合わず、にじみやかすれが出ます。用紙設定を実際の用紙と同じにして試してください(Bの手順)。

ローラーの汚れは自分で掃除できますか

本体の清掃機能や、取扱説明書に書かれた手順で行う清掃は自分でできます。分解しての掃除は故障の原因になるため、行わないでください(Cの手順)。

直らなかった時のために: プリンター診断の結果(かすれ・線・色抜けの種類)をメモしてからメーカーサポートに連絡すると、状況説明が一度で伝わり、やり取りが早く進みます。